亀岡小学校さくら学級とみずのき美術館の交流授業から生まれた展覧会
地球のおとしもの
2024年2月9日(金)〜 3月10日(日)
会場:みずのき美術館(京都府亀岡市北町18)
みずのき美術館が亀岡小学校の特別支援学級「さくら学級」と取り組む交流授業。二年目の今回は、ゲストアーティストに山本麻紀子を迎え、さまざまなワークショップを行いました。土の中で根っこが生えるときの音を想像してみたり、木の心の在り処を探してみたり。それはまるで、イメージの中へ散歩に出かけるような時間でした。
本展では、このワークショップで制作した作品に加え、みずのき美術館の収蔵作品の中から、山本麻紀子が、“その散歩”の中で出会ってみたい/出会ってほしいと感じた作品も並びます。さて、「地球のおとしもの」とは一体なにを意味するのでしょうか。
アーティストステイトメント「地球のおとしもの」
人の世界でない世界に目を向けてみると、あの木も、あの鳥も、あの花も、あの虫も、あの山も、土の中にいる大昔の生き物たちも、空も風も太陽も、実は「私」と深くつながっていることに気づきます。そして、それをつきつめていくと、だんだん「私」が「私」である理由が分からなくなってきました。そうして「何者でもない私」になった時、はじめて地球が落としてくれたおとしものたちとじっくり向かい合うことができるような気がしています。(山本麻紀子)
- 会期
- 2024年2月9日(金) - 3月10日(日)
開館|金・土・日、祝日のみ開館
開館時間| 10:00 - 18:00 - 会場
- みずのき美術館(京都府亀岡市北町18)
- 入館料
- 無料
- 出展
- 山本麻紀子、亀岡市立亀岡小学校さくら学級、みずのき美術館コレクション
- 主催
- きょうと障害者文化芸術推進機構(京都府)、社会福祉法人松花苑 みずのき美術館
- 後援
- 亀岡市教育委員会
- 協力
- 亀岡市立亀岡小学校、ふとんの青木、小松千倫、奥村啓子
- スライドショー写真
- 梅田彩華
- フライヤーデザイン
- 金田金太郎
- 設営
- STUDIO森森
◼️トークイベント
2024年2月25日(日) 15:00-16:30
出演:八木良太(現代美術家)、山本麻紀子、奥山理子
定員:20名程度(参加無料・予約不要)
山本 麻紀子
1979年京都市生まれ。京都市立芸術大学 大学院 絵画専攻 構想設計修了。ある特定の場所について観察や考察を続け、常識や習慣など日常の中で見過ごされている事柄や疑問を糸口にして、その場に関わる人たちとのコミュニケーションの在り方について考えるプロジェクトを行う。その一連の過程を、絵、写真、映像、染め、刺繍など様々な形式で作品制作を行っている。
亀岡市立亀岡小学校
さくら学級学内の特別支援学級で47名(2学期時点)の生徒が8組に分かれて学習に取り組んでいる。毎週月曜日と水曜日の1時間目に行われる「生活単元」では、教員によって柔軟に授業計画を組み立てられるのが特徴で、今年度は「木と友達になろう」をテーマに、校内に植わっている樹木を調査したり、絵本を作ったりした。みずのき美術館との交流授業もこの生活単元の一環で実施されている。
みずのき美術館コレクション
みずのき美術館の収蔵作品。作品は「みずのき絵画教室」(1964-2001年)で制作され、現存する約20,000点の作品を保存、管理している。